A 沈殿分離室(槽)や嫌気濾床槽では、汚物を貯留しますので、チョウバエやウジ虫が発生することがあります。気になる場合は、持続力の長いつり下げタイプの殺虫剤がありますので、保守点検業者にご相談ください。
Q浄化槽から多量の「泡」が発生しました。何か異常でしょうか?
A 便器の掃除や洗濯に洗剤を多量に使用されますと「泡」が発生します。洗剤を全く流さなくても「泡」が発生することがありますが、性能上の異常ではありません。気になる場合は消泡剤がありますので、保守点検業者にご相談ください。
Qしばらく家を留守にするのですが、浄化槽の電源は切ってもよいのですか?
A 浄化槽の電源は絶対に切らないでください。これを切ると、浄化槽内の好気性微生物に必要な空気を送る装置であるブロワーがとまってしまい、微生物の働きを弱めたり死滅させたりして、合併処理浄化槽の機能を停止させることにもなります。
また、何かの理由で1年以上家を留守にするような場合には、電源を切り、清掃をしてから水を張っておくようにします。この場合は、浄化槽保守点検業者及び浄化槽清掃業者に相談してください。
Q浄化槽のマンホールの近くで臭いがすることがあります。
A 使用を開始してから、機能が安定するしばらくの間(2〜6ヶ月)臭気がすることがあります。徐々に臭気がしなくなりますので様子をみてください。
Qトイレの芳香剤は使用していいの?
A トイレの芳香剤は、大量に使用しない限り問題ありません。但し、点検の際に水質悪化と見誤る事があります。又、浄化槽の臭気と芳香剤が混合し、臭気の問題になることもあります。
お風呂の入浴剤も同じです。但し、硫黄化合物が含まれている入浴剤(温泉薬)は使用しないで下さい。
カビ取り剤は次亜塩素酸ナトリュウムなどが含まれており、消毒殺菌作用が強い為、適量を使用し使用後は少し多めの水で洗い流して下さい。
Q炊事や洗濯をするとき、注意する事は?
A −台所では−
台所から出る調理くずや、残飯などの生ごみが浄化槽に流入すると、配管が詰まったり、浄化槽にかかる負担が大きくなり浄化能力が低下してしまいます。
揚げ物などに使用した油は、浄化槽に流さないで下さい。鍋や皿などに付着した少量の油は、紙などでふき取って下さい。油が流入すると、浄化能力が低下してしまいます。
三角コーナーや排水口には、ネットをかぶせて使用しましょう。
−洗濯のとき−
洗剤・漂白剤は適量で使いましょう。
Q保守点検業者と契約しているのに、法定検査も受けるのですか?
A 全ての浄化槽は、この法定検査を受けなければならないと、浄化槽法に規定されています。
この検査には、「設置後等の水質検査(7条検査)と「定期検査(11条検査)」がありますが、そのうち「定期検査」は平常の保守点検・清掃が適切かどうかを判定するものですから、たとえ浄化槽保守点検業者と委託契約していても、指定検査機関による法定検査を受けなければなりません。